諦めの境地
年収380万円の横田さん、お世辞にも裕福な暮らしではありませんね。
ただ、断捨離を繰り返すことによって「諦めの境地」に至ったようです。
ひとつの真理に到達すると、新たな「悟り」に似た価値観を得られるようです。
低収入でも幸福を感じる・・・この生き方が本来の人の姿のような気がします。


トラコミュ 素敵な大人のシンプルライフ   ビフォー・アフター

出世や転職で年収増を目指すのがサラリーマンの本懐。だが、収入が上がったはいいが、激務に忙殺され、家では家族サービスを強いられ、部下からは突き上げを喰らい、やがて体を壊し……という「高収入でもプア」な人々がいるのも事実だ。では、「低収入でも幸福を感じる」人々はどのようなライフスタイルなのか? ここでは「世帯年収400万円でもリッチ」と断言する人々のケースを紹介しよう。

断捨離を繰り返すことで物欲だけでなく昇進欲まで消えて心身ともに身軽に!
…横田順一さん(仮名・33歳)/年収380万円/既婚・子供2人

 大手レンタルビデオチェーンの店長職で、年収380万円の横田さん。30年の住宅ローン、専業主婦の妻、子供2人と“重荷”が多いが、「現在は心身ともにかなり身軽ですよ」と明るく話す。

「妻のすすめもあり、引っ越しごとに断捨離をしていったのが大きい。新居購入時には、僕の荷物なんてトランク一つ分くらい。現代はパソコン一台さえあれば生きていけますからね(笑)」

 奥さんも物欲が少ないロハス系で、ライフスタイルの理想が一致したのも大きい。スモールサイズの生活を心掛けているため、横田さんは「昇給が8年ない」状態と明るく話す。

「そりゃ20代の頃は天下獲るくらいの気持ちがありました。でも、もともと高校時代のバイト先に就職した高卒組。キャリア組の本社勤務は有名大学出身ばかり。僕は現場で頑張るしかないかな……」

 諦めの境地ではあるが、長年の現場勤務で「上手な手の抜き方」を熟知しており、趣味にも時間を費やせるようになったと話す。

「3年前から漫画の『弱虫ペダル』にハマって、僕も自転車ロードレースを始めました。一台数十万円と高額ですが、日々の練習代は無料。移動費も削れました」

 毎月3万円ほど投資もしているが、趣味はこれだけで十分という。

「体重も20kg痩せて健康診断も優良。皆さんも不要な物や理想は、捨てたほうがいいですよ!」

<横田さん世帯の家計簿>
月収(手取り) 30万円
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住居費 10万円
食費 4万円
水道光熱費 2万円
通信費 1万円
保険料 3万円
教育費 2万円
小遣い 3万円
交際費 2万円
預貯金 3万円
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